佐久市 / I様邸
BinOLOAFER +BOX
住まいnet信州 Vol.39
好きなことができる
自由な未来を描く家
ご夫妻がカッコいい!と気に入ったシャープな片流れ屋根のLOAFER。隣家との関係や朝日の入り方なども計算して配置した。暑いのが苦手な奥様の希望で、窓の数も抑えめに。
自分たちで手を入れたくて
DIYの余地をたくさん残した住まい。
好きにアレンジできる自由度の高さもさることながら、
家族を思い、暮らしを楽しむライフスタイルそのものが、
日常の中の一瞬一瞬をキラキラさせています。
「アハハハ」と庭の方から楽しそうな笑い声。見れば一番上のお兄ちゃんがサッカーコーチでもあるお父さんとパス練習をしています。
転勤生活も落ち着き、そろそろ持ち家をと住まい探しを始めたIさん夫妻。ご主人の理想はログハウスでした。「木に囲まれたかったのと、どうしても薪ストーブを入れたくて」
当時候補の一つだったハウスメーカーは「薪ストーブの実績がない」という理由で断念。改めて「木の家」と「薪ストーブ」をキーワードに探し当てたのがBinO LOAFERでした。
木のぬくもりと香り、吹き抜けの開放感、カッコいい片流れ屋根ーー。すっかり気に入った奥様は、ログにこだわるご主人を説得。「ログはメンテナンスに時間を取られてしまいそうで。LOAFERなら好きなことができる。そう思って選びました」
こうして始まった住まいづくり。ご夫妻が特にこだわったのはDIYの余地を残した自由度の高さでした。
もともと手を動かすことが好きで、DIYに憧れていた奥様ですが、始めてみてハマったのは、ご主人の方。床はご夫婦で塗りましたが、ご主人の勢いはとどまるところを知りません。収納、オープンシェルフ、ウォールミラー、遊具、薪棚、庭……。ありとあらゆるものが自作と聞いて驚嘆する我々に、ご本人は「やってみると楽しくて! DIYならその時々の好みやライフステージにも合わせられるし、何より作業に没頭できるところがいいんです」。
ご主人手づくりの薪棚は、見通しのいい道路からの目隠しも兼ねている。
ご主人が梁から吊り下げた遊具で元気いっぱいに遊ぶ子どもたち。家を建ててから、子どもたちがどれだけ楽しめるかを常に考えているというご主人。「この家は室内にいてもアウトドア感があって楽しいんですよ」
どうしても入れたかったという薪ストーブ。耐火壁は30〜40種類の中から「ものすご〜く悩んで選んだ」というアンティークレンガ。落ち着いた雰囲気にしたくて目地も黒に。
子どもたちが思い切り走り回れるようにと、リビングと書斎(写真左手)の間の壁を取り払ってオープンにした。「子どもたちが大きくなったらここに壁を設けて主寝室にしようと考えています」
“ここ前と変わったね、って友だちが気づいてくれる。
それがまた嬉しくて”
営業担当の荒井さんは、「DIYでできること、プロでないとできないことを見極め、素材や仕様を吟味する。規格住宅だけに綿密な打ち合わせは不可欠ですが、多様なニーズに応えられるのが僕らの強みですから」と明かします。
「つねに手を入れていると、友人が次に来た時、〝あ、ここ変わったね〟って気づいてくれる。それがまた嬉しいんです」と笑うご主人に、奥様も「私が楽することだけを考えたら、普通のお家を選んだかもしれません。でも生き生きとしている夫や子どもたちを見ると、LOAFERを選んで良かったなって思うんです」。
多忙な日々を過ごしながらも、暮らしを満喫しているIさんご家族。「常にああしよう、こうしようって考えるのがおもしろくって! 住んでいて飽きない家ですね。家は建てて終わりじゃないってことを、この家に教えてもらった気がします」
グレーをベースカラーにしたいという明確なイメージをもってコーディネートされた室内。色味を抑えた空間でありながら、DIYにより人の手が入ることで、すみずみまで楽しさとぬくもりにあふれている。
釣りが趣味のご主人。土間リビングで、大切な釣り道具の手入れをしたり、次はなにをつくろうかと頭の中で作戦を練りながら、ここでお酒を飲むのが最高なのだとか。
壁のタイルをブラックにしたり、窓の高さや大きさまで細かく計算したというキッチン。オープンシェルフはDIY。背面の下部収納は市販のステンレスワゴンを入れられるよう、サイズに合わせてつくってもらった。キッチンがお気に入りの場所という奥様は、「ここにいると家族みんなの様子が見えるので安心できるんです」。
バスルームとリビングの両方から出入りできるウォークスルータイプの大型クローゼット。「乾いたらハンガーごと掛けるだけだから、洗濯物をしまうのが本当に楽。ここで着替えもできるよう通路は十分な幅をとりました」と奥様。子どもたちは朝、2階から降りてくると、ここで着替える習慣が自然に身についたそう。
壁の合板はデニムブルーで塗装。当初はカッコイイ系を目指していたが、近頃好みが変わってきて、正面のロッカーのようにカラフルなアイテムを置いてみたくなっているそう。「その時々で好みは変わるから、その点でもDIYでできるのはいいですね」。
壁一面の収納はご主人のお手製。靴の他にDIYグッズなどをしまっている。足元の木の板は、古いテーブルの天板をリユース。自由に移動できるグッドアイデアだ。
屋根勾配を生かした空間は、まさに子どもたちの秘密基地。低い斜めの天井がなぜかワクワク感をかきたてる。
まだ手をつけていないという2階のフリースペースは、現在お姉ちゃんのピアノコーナーになっている。
超多忙な中、地域のサッカーチームに入っているというお兄ちゃんは、チームコーチでもあるご主人と、庭でパスの練習中。ハンモックに揺られながら奥様が声援を送る。
庭のレイアウトは薪動線を考えて、南北両方の道路から軽トラが入れるように設計。100分の1の紙の模型を使って、車の位置をあれこれ考えた。ご主人と荒井さん曰く、「アナログだけどこれがイチバン!(笑)」なのだそう。
PLAN
BinO
LOAFER
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延床面積
112.61㎡
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1F床面積
66.24㎡
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2F床面積
46.37㎡
※この記事は住まいnet信州Vol.39を再編集したものです。